合気チェックが当たってしまう理由
こんにちは。
なかがわ身体調整館 スタッフTです。
先日、館長からこんなお話を伺いました。
武学には、腕を押さえてエネルギーが通るかどうかを確認するチェック方法があります。
合気上げ・合気チェックなどと呼ばれます。
エネルギーが通ると相手の身体が無理なく動き、エネルギーが通らないときは力がぶつかり合ってお互いに押し合います。
館長とともに武学や自律医療を学ばれている方は、禮法などでエネルギーが整ったかどうかのチェック方法として合気上げを行ったことがある方も多いかと思います。
合気チェックって何? という方はこちらの動画をご覧ください
- 合気チェックの具体的なやり方
- 現象の解説
- ゼロ化の状態とは
- なぜ合気がかかるのか
などなどについての館長のお話です。
ぶつかる場所は1か所しかないのに
この合気チェックにおいて、エネルギーがぶつかり合うポイントというのは、1か所しかありません。
相手からのエネルギーは1~2方向からしか来ないので、その方向を外しさえすれば、当たらないのです。
ぶつかる場所は1か所だけ、それ以外はぶつからないのが合気チェック。
そう聞くと、ぶつけるほうが難しいように思えませんか?
真正面からフォーカスする本能
当たらない方法がたくさんあるのに、ピンポイントで当たってしまうのはなぜなのか。
それは、【来ているエネルギーに対して、ストレートに反対方向のエネルギーを出すから】です。
人は向かってくるエネルギーにダイレクトにフォーカスする習性があります。
攻撃には本能的に逆方向のエネルギーで反応するのですね。
反撃する、逃げる、硬直する、などなど、反応の内容は人によってさまざまですが、いずれも、来たエネルギーに対して真正面から逆方向のエネルギーで対応しています。
だから、合気チェックも、見事にピンポイントの1か所に当てに行くことができるわけです。
フォーカスを変えてみる
向かってくるエネルギーに対して正面から対応するのは反射的な反応です。
感情的にとっさに反応してしまうことからフォーカスを変えて冷静に対応すれば、ぶつかり合わずに済むポイントは無数にあります。
たとえば、日常生活でも、誰かと感情的にぶつかったり、うまくいかない出来事が起こったり、あれこれと悩んだりすることがあるかもしれません。
そんなときは、
自分が本能的に反応していないか?
相手のエネルギーに真正面から向かっていないか?
冷静に振り返ってみてはいかがでしょうか。
ぶつかり合うポイントは1か所だけ。
フォーカスを変えてみれば、ぶつかり合わずに済むポイントは、無数にあるのかもしれませんよ。
ぶつからないポイントを体感したい方は、毎週火曜の稽古会へ。