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脳幹出血から一年後に社会復帰した兄の武術的リハビリ

目次

脳幹出血から回復した兄の話

先日、武術の「歩形(ほけい)」を1つ上の兄のリハビリに活用した話を書きました。


今回は兄の病状や予後についてもう少し詳しく書いてみました。

武術や専門的な療法の用語があちこちに出てきますが、とりあえず「そういうものがあるんだな」というくらいで読んでみてください。

兄は2020年4月に緊急手術を行い、11月に退院しました。
2021年の4月には復職するという目標を立てて、武術的要素を取り入れたリハビリを開始し、見事に目標を達成しています。

手術から復帰まで

倒れてから手術・退院まで

2020/4/30 脳幹出血
緊急手術、脳幹のため出血部のオペはできなかった。
脳圧上昇で意識不明確な状態、記憶の混濁、記憶一部消失。
脳圧の上昇を抑える為、二回目の手術。(シャント手術により脳脊髄液のコントロール)

予後悪く、直後に胆嚢炎になり緊急手術が必要となるが、シャント手術後の為、見送られる。
胆嚢炎により命の危機が迫り、消化器科を説得し、緊急手術。
この間3ヶ月ほど危険な状態。
7月くらいから症状が落ち着き、徐々に院内リハビリが開始。
9月からリハビリの為、転院。
順調に回復し、11月末に退院。

リハビリ開始時の評価

自宅にて武術的トレーニング(リハビリ)を開始。
初日 目的と目標の設定
目的:全てにおいて自立し、倒れる前と同等の生活を送り社会貢献できる状態になること。
目標:2021年4月1日に復職できていること。

スケジュール 週一回の武術トレーニングと頭蓋仙骨療法。

リハビリ開始時の評価
  • 立位ふらつき
  • 片脚立ち不可能
  • 立ち上がり動作、補助が必要
  • 言語不安定
  • 筋力低下(5段階のうちの4)
  • 位置覚の不安定感
武学的な評価
  • 武学的な評価: 六面体全て不安定
  • 七要、七勢不可能
  • 特に平腰困難
  • 過去の記憶整理は可能
  • 未来の思考困難
  • PQSの反応取れない(全てダウン)
  • 神経と筋肉の接続問題あり

リハビリの進捗

初回から4週にかけて、六面体のコントロールによりインナーマッスルの安定を出す。

5週目より歩行出来るようになるが、不安定感あり。
腸腰筋稼働し始める。
片脚立ち不可能。
接触回避法を導入(難しい)。

2月から歩行禅を開始。
不安定ながらもゆっくり歩けるようになる。
まだ遊脚期の不安定あり。
片脚立ちは、数秒できる。

3月は、更にスワイショウ導入。
歩行禅も遊脚の安定感が出てきた為、抵抗を加えた歩行禅が出来るようになる。
片脚立ち可能(30秒)。
歩行1時間連続可能。
全ての評価の改善が見られ、復職。

館長 中川

現在は、在宅による仕事をしています。
今後しばらく、武術的リハビリを継続予定です。
レベルの向上を目指しています。

リハビリもなかがわ身体調整館で

脳梗塞やくも膜下出血など、急な身体症状で緊急手術をしたり、その後のリハビリが必要になったりする方は少なくないと思います。

身近な方が突然倒れて手術するということになったら、ご家族も不安で心配で、どうしたらいいかわからなくなってしまうでしょう。

ぜひそんなときはなかがわ身体調整館を思い出してくださいね。
リハビリのサポートやご家族の心身のケアもご相談を承ります。

本来の力を取り戻す

  • 加齢や長期の入院で身体能力が低下した
  • 急に倒れて手術をした
  • 病院のリハビリでなかなか効果が感じられない
  • 社会復帰したい

そんなあなたには・・・

身体本来の力を引き出すなかがわ身体調整館へ

現代医学を否定するわけでは決してありませんが、現代医学では引き出しきれない人間本来の力は確かにあります。

なかがわ身体調整館では、医学とも協力しつつ、療法や手技の枠組みにとらわれずに、その方の身体にとって最も良いアプローチを行っています。

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この記事を書いた人

治療の本質は「自己回復力」。
治療方法は何でも良く、特定の治療方法にこだわる必要もなく、むしろその時・その場・その人に合ったものを提供しないと効果がありません。

12歳から始めたバレーボール、20年以上の治療経験、そして46歳で出会った武学。
これらをすべて融合して、治療家が治すのではなく、その人自身の修復能力が目覚めた結果として身体が改善する治療を行っています。

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